インプラントで失敗しないために大切な「初期固定」とは?
インプラント治療の成功を左右する重要なポイントのひとつに、
**「初期固定(しょきこてい)」**があります。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実はこの部分がしっかりしているかどうかで、
インプラントの予後は大きく変わります。
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■初期固定とは?
インプラントを埋入した直後に、どれだけしっかり骨に固定されているかを表す指標です。
簡単に言うと、「グラグラしていないか」という状態です。
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■なぜ初期固定が重要なのか?
インプラントは埋めた後、
骨と結合する「オッセオインテグレーション」という過程を経ます。
このときに、
- 動いてしまう
- 安定していない
という状態だと、
骨と結合せずに失敗するリスクが高まります。
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■目安となる数値(臨床的な基準)
臨床ではよく「トルク値(Ncm)」やISQ値(共振周波数分析)で判断します。
例えば、
・埋入トルク:30~35Ncm以上
→ 初期固定良好の目安
もちろん数値だけでなく、
骨質や部位(上顎・下顎)によって判断は変わります。
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■初期固定が弱いとどうする
無理に進めることはしません。
例えば、
- 埋入深度の調整
- 太さや長さの変更
- 治癒期間を延ばす(免荷期間)
- 場合によっては一旦中止
など、状況に応じて安全側の判断をします。
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■当院の考え方
当院では、
**「入れること」よりも「長く持つこと」**を重視しています。
そのため、
- 無理な即時荷重は行わない
- 初期固定が不十分な場合は慎重に判断
- 数値と臨床感覚の両方で評価
このような基準で治療を行っています。
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■最後に
インプラントは見えない部分の精度がとても大切です。
患者さんからすると、「ちゃんと入っているか」は分かりにくいですが、
実はこういった細かい積み重ねが、10年後・20年後の差になります。
当院では、こうした見えない部分にもこだわり、
安心して長く使っていただける治療を提供しています。

